厚労省 抗がん剤併用療法を特定療養費の対象に
公開日時 2003/11/18 23:00
厚生労働省は11月18日、抗がん剤について、併用療法で未承認の薬剤を使った
場合、その未承認薬以外の治療費は保険適用とする「特定療養費」の扱いにす
る方針を明らかにした。近く、中医協に諮る。対象薬剤の選定については、が
んの専門家による検討委員会を設置。有効性や安全性に関するエビデンスを収
集、評価し、承認に向けたステップにつなげる考え。
現状では、保険適用になっていない薬剤を併用すると全ての治療が保険対象外
になり、併用療法が行われにくかった。そのため、製薬企業側は、効くと分か
っていても販売量が見込めず承認申請への躊躇(ちゅうちゅ)が見られるとの
指摘があった。
委員会は、がんの研究者や臨床医を中心に構成。委員会として対象薬剤を具体
的に絞り込むことで、製薬企業に対する承認申請促進も図る。また、製薬団体
などの代表者もオブザーバーとして参加を求める。