厚労省 7月医療費の伸び0.4%
公開日時 2003/11/18 23:00
厚生労働省は11月18日までに、「最近の医療費の動向」7月分をまとめた。医
療費総額の伸びは0.4%で、4月(1.3%増)、5月(1.8%増)、6月(2.5%
増)と比べ低い伸び。7月は前年同月と比べ土曜日が1日多く、診療日数がそ
の分少なかったためで、これを補正すると、1.6%程度の伸びになる。6月は
逆に土曜日が1日少なく、補正すると1.3%の伸び。
7月の補正前の伸び0.4%を保険制度別にみると、被用者保険3.7%減(本人5.
9%減、家族1.1%減)、国保1.7%増、高齢者2.3%増。今年4月の被用者保険
一部負担の3割への引き上げの影響で、依然として被用者の本人を中心にマイ
ナスが続く。昨年10月の老人保健定率一部負担完全実施によるマイナス効果も
続いており、高齢者は、同じく診療報酬改定がなかった01年度全体(5.5%増)
と比べ低い伸び。
また、医科診療所の伸び率(1.1%減)を診療科別にみると、皮膚科が6.1%減
で極端に低い。厚労省保険局医療課は、「夏に流行する皮膚科関連の疾病が、
冷夏の影響で少なかったことも一因」としている。