クラヤ三星堂 ヘルスケア事業は3000億円ビジネスを指向
公開日時 2004/04/05 23:00
熊倉貞武・クラヤ三星堂社長は、ヘルスケア東日本物流センター竣工式の会見
で、同社のヘルスケアビジネスが昨年度17億円の赤字であることを明らかにし
た。ただし、07年度3月期には「黒字化達成」を目標に据えている。「将来的
には3000億円のビジネスに育てたい」とする。
熊倉社長は他業種卸と激戦になると予想される大型量販店対策についてコメン
トし、「卸業界の理想はローコストディストリビューションであるが、医薬品
を中心とする我われはその部分が一番不得意ではないか」と、卸業界全体が志
向する方向性と医薬品卸が目指す方向性とその戦略が必ずしも一致しないこと
を強調した。
メディセオグループは、医薬品卸が得意とする情報提供や、調剤薬局薬剤師に
対する研修プログラムの提供による職能支援などを通して、「(他業種卸に)
競争優位を発揮していく」との考えを明らかにした。実際、数大学と共同で薬
剤師向けの研修プログラムの開発を行っている。