感染研 風しん「10~14歳」層などで増加
公開日時 2004/04/19 23:00
国立感染症研究所が4月19日までにまとめた感染症週報・第14週(3月29日~
4月4日)によると、ここ数週間、過去5年間で最も高く推移している風しん
の定点当たり患者報告数は、0.06で数字の上では前週と同じ。全国約3000の小
児科定点医療機関から、183人(前週194人)の報告があった。
患者の年齢層は、過去5年間と比べ、10~14歳と20歳以上の割合が高い。ただ、
これらは小児科定点からの報告のため、実際の成人の症例はさらに多い可能性
がある。幼児、学童では性別による有意な差は見られないが、15歳以上では男
性の方が多い。法に基づく風しん予防接種対象者が77年8月から95年3月まで
女子中学生のみであったことや、対象年齢が引き下げられた同4月の法改正に
伴う経過措置期間中も、男性の接種者は少なかったためとみられる。