植村日医執行部 汚職事件契機の中医協見直しに慎重姿勢
公開日時 2004/05/11 23:00
日本医師会の植松治雄会長は5月12日、診療報酬改定をめぐる汚職事件を契機
に中医協の委員構成見直しを求める意見が出ていることについて、「中医協が
取り扱っているのは専門的問題で市民や患者代表を入れるのはそぐわない。そ
うなると中医協の性格を変えることになる」として慎重な対応を求めた。同日
あった都道府県医師会長協議会で述べた。
櫻井秀也副会長は、最近の改定では診療報酬引き下げを求める財務省の意向が
先行する形で改定率が決まり、中医協での審議が形骸化しつつあることを憂慮。
中医協のあり方そのものを議論することには賛意を示したが、その時期につい
ては、「(事件が起きたのを契機に)贈収賄をするところだから見直すという
のはいかがなものか。贈収賄事件が決着したところで見直し論議に入るべきだ」
とした。【JPN】