厚労省 タミフル副作用「肺炎」「精神、神経症状」追記
公開日時 2004/05/12 23:00
厚生労働省は5月12日、坑インフルエンザウイルス剤「リン酸オセルタミビル」
(商品名:タミフル)など3成分について、使用上の注意の改訂を指示した。
同剤は、重大な副作用の項に、「肺炎」「精神・神経症状」を追記する。昨年
1月に大阪府内の病院で同剤を投与した2歳(当時)の女児が溶血性貧血を発
症したと一部で報道されたが、症例が1件のみで十分な調査が進んでいないこ
となどから、今回の改訂には含まれていない。
一方、抗悪性腫瘍剤「メシル酸イマチニブ」(グリベック)は、重大な副作用
として「心膜炎」「脳浮腫」「麻痺性イレウス」「血栓症、塞栓症」を追記。
すでに記載されている腫瘍出血に関する内容に「消化管穿孔」を、間質性肺炎
に関する内容に「肺繊維症」を加える。坑ヒトTNFaモノクローナル抗体製剤
「インフリキシマブ(遺伝子組換え)」(レミケード)は、重大な副作用に
「間質性肺炎」を追記するとともに、肺炎に関する記載を「ニューモシスティ
カ・カリニ肺炎を含む」とする。