厚労省 アリセプト副作用に「急性腎不全」追記
公開日時 2004/05/13 23:00
厚生労働省は5月13日までに、アルツハイマー型痴呆治療剤「塩酸ドネペジル」
(アリセプト)など7成分について、使用上の注意を改訂するよう求めた。同
剤は、「重大な副作用」に、「急性腎不全」を追記する。すでに記載されてい
る「重大な副作用」の失神、徐脈、心ブロック、心筋梗塞に関する項目に、
「心不全」を加える。
その他の6成分の主な改訂内容は次の通り。セロトニン作動性抗不安薬「クエ
ン酸タンドスピロン」(セディール)=重大な副作用に「セロトニン症候群」
を追記▽うつ病・うつ状態治療剤/遺尿症治療剤「塩酸クロミプラミン(経口
剤)」(アナフラニール)、同「塩酸イミプラミン」(イミドール、トフラニ
ール)=禁忌に「QT延長症候群のある患者」を、重大な副作用に「セロトニン
症候群」を追記▽うつ病・うつ状態治療剤「塩酸クロミプラミン(注射剤)」
(アナフラニール)=同▽選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)「マレ
イン酸フルボキサミン」(ルボックス、デプロメール)=「効能・効果に関す
る使用上の注意」の項目を新たに設け、「18歳未満の患者に投与する場合は、
リスクとベネフィットを考慮すること」を追記▽セロトニン・ノルアドレナリ
ン再取り込み阻害剤(SNRI)「塩酸ミルナシプラン」(トレドミン)=同