厚生労働省は５月27日、医薬品・医療用具等安全性情報（No.201）を発表した。
骨粗鬆症治療剤「リセドロン酸ナトリウム水和物」（商品名：アクトネル、ベ
ネット）との関連が否定できない肝機能障害で50代の女性が死亡したことが分
かり、添付文書の重大な副作用に、肝機能障害、黄疸を追記した。死亡した以
外にも、同様の症例が13例報告されている。

また、頻尿治療剤「塩酸フラボキサート」（先発品はブラダロン）でも死亡症
例が１例あり、重要な副作用に肝機能障害、黄疸（初期症状は全身倦怠感、食
欲不振、発熱、そう痒、眼球黄染など）を追記。血圧降下剤「メシル酸ドキサ
ゾシン」（商品名：カルデナリン）も同様に死亡症例が報告され、肝炎、肝機
能障害、黄疸を追記した。

その他の添付文書改訂は次の通り。

中枢性鎮咳剤「塩酸クロフェダノール」（コルドリン）＝重大な副作用に皮膚
粘膜眼症候群（スティーブン・ジョンソン症候群）、多形滲出性紅斑を追記▽
ビンカアルカロイド系抗悪性腫瘍剤「酒石酸ビノレルビン」（ナベルビン注）
＝重大な副作用に急性膵炎を追記▽化学的殺菌・消毒剤（医療用器具・機器・
装置専用）「フタラール」（ディスオーパ消毒液）＝効能・効果に関し超音波
白内障手術器具類には使用しないことなどの注意を追記▽抗悪性腫瘍剤「フル
オロウラシル」注射剤（5-FU注250協和）＝重大な副作用に意識障害を伴う高
アンモニア血症を追記