厚労省 フィブリノゲン納入先を年内公表へ
公開日時 2004/06/29 23:00
三菱ウェルファーマの血漿分画製剤「フィブリノゲン製剤」(旧・ミドリ十字
製品)がC型肝炎ウイルスの感染源となった恐れがある問題で厚生労働省は6
月29日、同製剤の納入先6682ヵ所について、年末までに医療機関名などを公表
することを決めた。三菱ウェルファーマが、データの残っている80年から緊急
安全性情報を出した88年6月までに販売実績のある納入先について、厚労省の
指示に従い資料を提出した。
納入先のうち、現在も存続する医療機関が5409ヵ所、廃院や統廃合をしたのが
1109ヵ所。名称や都道府県名など一部情報のみしかデータに残っておらず特定
に至らなかったものが148ヵ所。医療機関以外の納入先で、納入後、医療機関
にわたった可能性があるのが16ヵ所。これら開示対象6682件以外に、納入先の
特定ができなかったデータが181件あった。
厚労省は今後、省内に「公表チーム」を設置し、納入先医療機関からの問い合
わせなどに対応。10月上旬、対象医療機関への公表内容に関する確認を取る。
医療機関名を12月中に公表し、心当たりのある受診患者への感染検査勧奨を進
める。