厚労省 老人「高額医療費」償還の時効延長
公開日時 2004/06/29 23:00
老人医療費の自己負担分が一定限度額を超え「高額医療費」の対象となったの
に患者からの申請がないため、定率負担制度がスタートした02年10月からの半
年間で対象の2割近くの約70億円が未償還となっている問題で、厚生労働省は
6月29日までに、時効を延長することを決めた。市町村が対象者に通知書を送
付すれば、対象患者はその時点から2年間、申請することができる。
従来は診療時点から2年とされていたが、関係機関が、「制度の周知が不徹底。
04年10月以降、毎月10億円規模の不払いが確定してしまう」と改善を要望して
いた。