厚生労働、経済産業など４省庁がこのほどまとめた「03年度バイオ産業創造基
礎調査」によると、「医薬品・診断薬・医療用具」分野のバイオテクノロジー
関連製品の02年度出荷額は、回答した103社で計１兆5357億円に上り、前年度
（113社、１兆4343億円）と比べ回答企業数が減りながら出荷総額は増加した
ことが分かった。回答企業の５年後（07年度）の予測値を集計すると、4.1％
増加の１兆5986億円になる。

医薬品関連の02年度出荷額を製品分類別にみると、発酵生産物医薬品（4054億
円）、遺伝子組換え医薬品（2939億円）――などが目立つ。発酵生産物医薬品
のうち、HMG-CoA還元酵素阻害薬（プラバスタチンなど）が2267億円で、医薬
品関連の14.2％を占めた。調査は03年３月31日現在について、バイオテクノロ
ジー関連企業1536社を対象に実施。全分野で1017社（66.2％）からの有効回答
があった。