塩野義製薬は８月30日、米子会社の塩野義USAが、米国でセファロスポリン系
経口抗生物質セダックスを独占的に流通・販売する権利をバイオベイルファー
マシューティカルズ社から取得したと発表した。米国CSOのPDI社に販売を委託
するが、「セダックスに限っては将来は自販も視野に入れている」という。

セダックスは塩野義により創出され、日本・韓国・台湾以外の国ではシェリン
グ・プラウに導出され、米国では95年の承認後、当初はシェリング・プラウに
より、直近ではバイオベイルにより販売されていた。米国での売上高は02年度
が2350万ドル、03年度は810万ドルと減少。今回の米子会社による流通・販売
権取得により、売上を伸ばしたい意向。日本ではセフテムの商品名で92年から
発売され、03年度の売上は約２億円。

塩野義USAは親会社の塩野義で創出された新規医薬品の臨床開発に特化してき
ており、従業員数14人で、現在MRはいない。抗悪性腫瘍薬（S3304）などを開
発中。