日本リリー 抗精神病薬剤大量併用患者でも薬剤の整理が可能
公開日時 2004/09/07 23:00
日本イーライリリーは9月7日、統合失調症患者での前治療薬からオランザピ
ン単剤への切り替え試験の結果、成功例は24週時点で110例中61例(55.5%)、
48週時点で110例中49例(44.5%)だったことが「臨床精神薬理」に掲載され
たと発表した。発表論文によると、抗精神病薬の多剤大量併用患者でも薬剤の
整理が可能であり、有効性、QOLなど改善が認められたという。
試験は統合失調症と診断され、オランザピンを除く1剤以上の抗精神病薬が投
与されている20歳以上の患者を対象に24医療機関で実施された。解析対象例11
0例のうち、試験開始時に抗精神病薬を多剤併用していた症例は76例で、内訳
は2剤が52例、3剤が13例、4剤が8例、5剤以上が3例だった。また、前治
療薬の主剤として新規(非定型)抗精神病薬が使用されていたのは45例だった。