イーピーエス 創薬ビジネス参入へ、近く中国にJV設立
公開日時 2004/11/21 23:00
イーピーエスは11月19日、04年9月期通期決算説明会で、創薬ビジネスに参入
する方針を明らかにした。製薬企業、バイオベンチャー、研究機関から中国を
カバーするライセンスを取得し、EPS主導で今上半期中にも中国に発足するジ
ョイントベンチャー(JV)にライセンスを供与。中国JVは、中国でのライセン
ス登録・保有を行い、開発をEPS-China(上海日新医薬発展有限公司)に、販
売も協力会社に委託する。厳浩社長は「まずは中国でやろうと思っている。最
初からヒット製品を狙うのではなく、経験と開発の土地勘を得ることが第一の
目標」と語った。06年中に最初の製品の承認取得を目指すという。
06年9月期の目標数値を、連結売上高175億円(当初180億円)、経常利益25億
円(27億円)に若干引き下げた。CRO事業では、シェアトップのデータマネジ
メント業務で年20%成長、やや遅れて参入したモニタリング業務で年35%成長
を掲げ、「質量ともにリーディングCROの地位を確立したい」と述べた。SMO事
業では、課題となっているサイトサポート業務で提携施設の強化、見直しを行
い、「トップ3入りを目指すのが当面の目標」と述べた。
[04年9月期通期連結事業区分別売上高(前期比)]
連結売上高 109億2600万円(22.3%増)
〔CRO事業〕
データマネジメント業務 33億7000万円(20.4%増)
モニタリング業務 28億7500万円(41.4%増)
システム開発業務等 10億3100万円(5.3%増)
〔SMO事業〕
CRC業務 12億300万円(42.0%増)
サイトサポート業務 6億7000万円(5.8%増)
非臨床事業 12億6300万円(3.1%増)
ソウトウェア開発 5億2700万円(26.4%増)