アストラゼネカ 加藤新社長が就任「日本市場シェアを世界レベルに」
公開日時 2004/12/05 23:00
アストラゼネカは12月3日、加藤益弘副社長が社長に就任するトップ人事を発
表、同日、大阪市内で記者会見を開いた。加藤新社長は、日本市場での同社シ
ェア(現在2.6%)を「2010年に世界レベルの4.3~4.5%に引き上げたい」と
強調。営業の効率化とマーケティング力の強化、豊富なパイプラインを通じて、
持てるポテンシャルを最大化したいと述べた。
同社は00年の合併当初に、日本市場で05年にトップ10入りする目標を掲げてい
る。会見でマーチン・ライト前社長は、過去2年間で業界ナンバー1の成長を
みせたことを背景に「自信をもって達成できる」と分析。加藤社長も10年には
3位以内まで可能との見通しを示した。
今後の成長の核となるクレストール(ロスバスタチン)に関しては、一部で安
全性問題が出ているが、「世界51カ国で販売、約350万人に処方されており、
その結果として他のスタチン製剤と同等の安全性が確保されている」と説明。
研究開発では、PPIのネキシウムに代わるAZD0865(カリウムイオン競合型酸分
泌阻害剤)、糖尿病治療薬AZ242などに期待感をみせた。