厚労省・検討会 イレッサ「生存期間」問題24日決着へ
公開日時 2005/03/10 23:00
厚生労働省の「ゲフィチニブ検討会」(座長・松本和則国際医療福祉大学教授)
は3月10日、2回目の会合を開き、治療抵抗性非小細胞肺がん患者の生存期間
についてアストラゼネカ(AZ)の抗がん剤「イレッサ」をプラセボと比較検討
し有意差を出せなかったとされるISEL試験の、最終結果について同社から報告
を受けた。同剤に対する今後の対応については、すでに設定している同24日の、
次々回(第4回)会合で決定する。
AZ側の説明は、前回の初回調査時とほぼ同様で、全症例ではプラゼボ投与群と
の比較で生存期間に有意差がなかったものの、「東洋人」や「東洋人でかつ非
喫煙者」に限ったサブグループ解析では、生存期間延長に寄与したとの内容。
次回の第3回会合(同17日)は、日本で患者割合が高いとされる、非小細胞肺
がんのうち特にイレッサが効くとされるEGFR遺伝子変異について専門家の意見
を聴取。加えて、日本肺がん学会が02年に作成した使用ガイドラインの改訂に
ついて、同学会側からの説明を受ける。