元FDAディレクター 欧州の薬価管理制度を批判
公開日時 2005/06/14 23:00
元FDA医療政策担当ディレクターのスコット・ゴッドリーブ医学博士は6月14
日、米国研究製薬工業協会(PhRMA)主催のセミナーで講演し、OECD加盟国の
薬価管理制度に関する批判を展開した。
同氏は米国では新薬価格が他国に比べ相対的に高いことから、米国民だけが製
薬企業の研究開発費をサポートしているとの不満や、安価な国からの並行輸入
問題が出ていると説明。その上で、新薬の価格管理を厳格に行う欧州各国の姿
勢を、「ジェネリックメーカーなどを保護する不公正な産業政策」と言い切っ
た。価格管理が技術革新を制限することも重ねて訴え、「USTR(米通商代表)
は薬価を貿易問題として取り上げる」とも述べた。