アンジェス 独社と提携、核酸医薬のアジア開発権獲得
公開日時 2005/08/10 23:00
アンジェスMGは8月10日、独核酸医薬開発ベンチャーのアボンテック社との間
で、両社のデコイ型核酸医薬に関してクロスライセンス契約を締結したと発表
した。アンジェスは独社からSTAT-1デコイオリゴの喘息など呼吸器および乾癬
など皮膚疾患領域でのアジア地域での権利を獲得。一方、独社に対してNFкB
デコイオリゴの乾癬領域での欧州地域の権利を供与する。
契約一時金、マイルストンの支払いはないが、売上高に応じたロイヤリティは
互いに支払う契約。独社は欧州でのフェーズ2aにより喘息と乾癬のプルーフ
オブコンセプト(POC)に成功。アンジェスは、POCを取れている適応での承認
を期待するとともに、STAT-1がアトピー性皮膚炎治療薬としてNFкBデコイオ
リゴの後継品になる可能性もあると見ている。
アンジェスと日興プリンシパル・インベストメンツが共同出資し設立したバイ
オ・サイト・イノベーション1号投資事業有限責任組合が独社の優先株式の第
三者割当増資を引き受けた。出資額500万ユーロ、出資後持株比率22%。