第一製薬・田中課長 アジアの治験実施施設のレベルは高い
公開日時 2005/10/26 23:00
第一製薬の田中覚研究開発本部グローバルブリッジング部創薬開発グループ課
長は10月26日、第6回ハーバード・北里シンポジウムで「アジアでの治験実施
環境は日本より優れているのではと感じた」と述べ、「今後ますますアジア諸
地域で国際共同治験が増加すると確信を持った」とコメントした。
田中氏は、製薬協の医薬品評価委員会臨床評価部会が実施したアジア諸地域の
治験環境に関する視察に参加。昨年10月、11月の2回に分けて韓国、中国(2
地域)、タイ、シンガポール、マレーシア、台湾の7地域25施設を回った。
60項目にわたるチェックリストを用いて治験薬管理やSOPの整備状況などを調
べた結果、ICH-GCPに準じた治験が可能であると判断した。また、ほとんどの
施設の治験管理室の長は診療科の教授であり、医師の治験へのモチベーション
が高いと指摘した。