キッセイ薬品 英GSKに新規糖尿病治療薬の独占的開発・販売権を供与
公開日時 2006/04/06 23:00
キッセイ薬品工業は4月6日、新規糖尿病治療薬KGA(SGLT1阻害薬)について、
英グラクソ・スミスクライン(GSK)に対し日本、韓国、中国、台湾を除く全
世界での独占的開発および販売権を供与すると発表した。契約一時金などの額
は非開示。国内ではキッセイが非臨床試験を進めており、開発、販売権を大日
本住友製薬に供与している。キッセイは大日本住友が行う臨床開発に参画する
権利と並行販売する権利を留保している。
一方、キッセイは02年にGSKに対して、新規糖尿病治療薬KGT(SGLT2阻害薬)
について日本、韓国、中国、台湾を除く全世界での独占的開発、販売権を供与
しており、GSKはフェーズ2を実施中。国内ではキッセイが臨床試験準備中。
SGLT1、SGLT2は、ともに糖の生体内での輸送にかかわる糖トランスポーターの
ひとつ。SGLT1は小腸に多く存在し消化管での糖吸収の主要な役割を担う一方、
SGLT2は腎臓に特異的に存在し糖再吸収の主要な役割を担う。KGAは、SGLT1の
働きを阻害して糖の消化管吸収を抑制することにより、食後高血糖の改善が期
待されている。