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ビークル バイオナノカプセルを利用した治療薬を開発へ

公開日時 2006/04/18 23:00

バイオナノカプセルを利用した試薬、治療薬の商業化を目指すビークル(岡山
市)の谷川敬次郎社長は4月17日、野村バイオカンファレンスで講演し、試薬
に関しては「2010年に20億円の市場を獲得できる」との見通しを示した。一方、
治療薬では、肝細胞がん治療薬(ドキソルビシン封入薬剤)を08年に、血友病
遺伝子治療薬を09年に臨床入りさせる計画を示した。

開発中のバイオナノカプセルは、安全性が確立され、細胞特異性を有するB型
肝炎ワクチンを原型とした新生代DDSキャリアーで、平均直径が約200ナノメー
トル。薬剤、遺伝子、タンパク質を封入することが可能で、静脈注射によって
生体内の狙った部位へ効率良く到達する能力を持つ。

肝細胞を特異的に認識して、肝臓のみに薬剤が集積するため、薬効が発現しや
すいのが特長という。徐放性リポソームが患部以外にも薬剤が作用するため、
副作用を生じさせる危険性があるのに対し、標的以外の臓器には取り込まれに
くいため、副作用が発現しにくいという。同社によると、全く新しい薬剤の開
発を促すだけでなく、著効を示しながらも全身投与による副作用等で開発が中
止された新薬に対し、大きな付加価値を与えて復活させることも可能。
 
先行している試薬について谷川社長は「試薬の市場規模は現在推定140億円で、
そのほとんどをリポソームが占めている。リポソームにはターゲッティング機
能がなく、導入効率はあまりよくない。バイオナノカプセルは2010年までには
20億円の市場を獲得できると考えている」と期待を示した。

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