感染症週報・14週 咽頭結膜熱が増加傾向、過去10年間で最多ペース
公開日時 2006/04/24 23:00
国立感染症研究所が4月24日までにまとめた感染症週報(第14週、4月3日~
9日)によると、咽頭結膜熱(プール熱)が過去10年間と比べて報告数が最も
多い状態となっている。
定点あたり報告数は全国レベルで0.39件(報告数1166件)。都道府県別にみる
と、福井県(2.09件)や岐阜県(1.40件)、兵庫県(1.08件)、鹿児島県(1.
05件)、香川県(0.97件)などから、多くの報告が寄せられた。第1~14週ま
での定点あたり累計報告数は、全国で3.94(1万3099件)にのぼる。
咽頭結膜熱は5月中下旬から患者数が増加しはじめ、7月下旬から8月上旬に
流行のピークを迎える夏期疾患。アデノウイルス3型に感染すると、咽頭炎や
結膜炎に罹患する急性ウイルス性感染症。主な感染経路は飛沫感染だが、プー
ルでは眼の結膜からウイルスに感染するという。