三菱ウェルファーマ 経口の抗HCV治療薬がフェーズ1入り
公開日時 2006/05/14 23:00
三菱ウェルファーマは5月11日、米バーテックス・ファーマシューティカルズ
から04年6月に導入した経口のC型肝炎ウイルス(抗HCV)治療薬「MP-424」
がフェーズ1入りしたと発表した。プロテアーゼ阻害剤で低分子医薬であるた
め、既存の抗HCV治療薬のインターフェロン製剤などに比べて、薬剤負担軽減
などの期待が高い。
三菱ウェルは日本と極東での開発権を取得している。創薬本部創薬推進部の村
松実部長は「単剤で治療が可能。将来性が高く評価されている」と説明してお
り、バーテックスのデータでは、血中のC型肝炎ウイルス量が大幅低下するこ
とが確認されたという。競合他社もプロテアーゼ阻害剤に注目しており、数品
目の開発が進行中だ。