第一三共の庄田隆社長は５月15日の06年３月期決算説明会で、今期中に米国事
業の販促体制を強化する方針を明らかにした。現在の780人（三共610人、第一
製薬170人）のMR体制を900人に増強する。プライマリーケア領域で２チーム体
制を構築し、主力のオルメサルタン（米国販売名：ベニカー）のARB市場での
シェア拡大を目指すとともに、07年以降に上市する抗血小板剤CS747（プラス
グレル）、08年以降に上市を見込むオルメサルタンとアムロジピンの配合剤CS
8663、高脂血症治療剤ウェルコールの糖尿病の適応追加などに備える。

オルメサルタンに関しては、05年度の米国での売上高は503億円だったが、06
年度には870億円に拡大する見通し。同剤の全世界での売上高は05年度は924億
円となり、庄田社長は「グローバルでの売上1000億円の当初のマイルストーン
の達成が目前となっている」と説明した。06年度に前年の57％増の1453億円を
計画している。