中外製薬が７月31日に発表した06年12月期中間（１―６月）決算は前年同期に
対し減収減益となった。４月の薬価引き下げ（同社影響率7.2％）に加え、診
療報酬包括化の影響で主力のエポジンが6.6％減収、インフルエンザの流行が
中規模だったためタミフルも29.7％減収だった。売上原価の増加や研究開発費
の増加などで減益。一方、通期予想を上方修正した。個別製品では、タミフル
の売上予想を上方修正（下期当初130億円→231億円）する一方、エポジンを下
方修正（下期当初389億円→330億円）した。

●〔連結業績（前年同期比）通期予想（当初予想）〕
売上高　　1526億2400万円（4.2％減）3225億円（3130億円）
営業利益　274億1200万円（31.3％減）
経常利益　298億4000万円（30.2％減）564億円（544億円）　　
純利益　　187億9300万円（33.0％減）344億円（318億円）

●〔４―６月実績（前年同期）通期予想（当初予想）、億円〕

エポジン　　　310（332）640（720）
ノイトロジン　165（149）333（309）
タミフル　　　163（232）395（279）
シグマート　　86（91）179（174）
リツキサン　　81（81）171（170）
アルファロール70（76）149（148）
ハーセプチン　64（49）133（117）
カイトリル　　60（55）125（122）
エビスタ　　　58（36）128（126）
スベニール　　41（37）88（84）　
オキサロール　35（34）75（74）
フルツロン　　34（47）60（58）
リスモダン　　32（35）69（68）
ペガシス　　　30（37）65（78）
ロセフィン　　26（26）52（50）
レナジェル　　23（21）50（49）
オイグルコン　21（24）45（46）
ゼローダ　　　12（12）26（26）