サノフィ 高用量インフルエンザHAワクチン・エフルエルダ筋注 今秋発売を断念 27年秋を目指す
公開日時 2026/07/22 04:51
サノフィは7月21日、高用量インフルエンザHAワクチン・エフルエルダ筋注について、2026年秋の発売を断念すると発表した。国内の製造委託先において、同ワクチンの専用ではない製造設備に管理上の問題が生じている可能性があり、「計画通りの供給が困難になった」としている。現在、当該設備での製造を一時停止している。厚労省の厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会はこれまでに、エフルエルダを10月1日から75歳以上の定期接種に追加する方針を了承していたが、厚労省は各自治体に対し、26/27シーズンの定期接種への導入を見送る旨の通知を同日付で発出した。
エフルエルダは24年12月に、60歳以上の成人を対象に「インフルエンザの予防」の適応で承認された。高齢者は健康な若年成人と比較して標準用量インフルワクチンに対する免疫応答が十分ではないため、標準用量の約4倍の抗原量を含む高用量ワクチンとして開発された。
同社は当初、25/26シーズンの発売に向けて製造準備を進めたが実現せず、26/27シーズンも発売を断念する形になった。いずれも同じ製造委託先だという。同社広報部は、27/28シーズンに間に合うよう、「新たな発売時期である来年の秋を目指す」とコメントし、引き続き同じ製造委託先と協力して取り組む方針を示した。
◎エフルエルダ 3価ワクチンとして一変申請中
エフルエルダは4価(A型・B型各2株)のインフルエンザワクチンとして承認された。しかし、WHOの山形系統B型株の除外によるインフルエンザワクチンの4価から3価への移行方針や、厚労省の3価ワクチンによる接種方針に従い、エフルエルダも高用量3価インフルエンザHAワクチンとしての発売を目指している。現在、3価ワクチンを一変申請中で、審査段階にある。