厚労省 ジェムザールの副作用か、過去3年間に肝機能障害で3人死亡
公開日時 2006/08/24 23:00
厚生労働省が8月24日に公表した医薬品・医療機器等安全性情報によると、過
去3年間に日本イーライリリーの抗がん剤「ジェムザーム」の副作用との疑い
が否定できない肝機能障害で3人死亡したことが判明した。すでに添付文書を
改訂し、医療機関に注意喚起している。安全対策課は「抗がん剤のため、ある
程度の副作用が出る。過剰に反応する必要はない」としている。
このほか、大腸検査前処置の効能を持つ下剤・浣腸剤ピコスルファートナトリ
ウム(帝人ファーマのラキソベロン液など)は、過去3年間に腸閉塞・腸管穿
孔が6例報告(死亡例はなし)があり、急性腹症が疑われる患者などへの投与
は禁忌とした。
また、破傷風予防ワクチン「沈降破傷風トキソイド」(武田薬品など5社)は
ショック・アナフィラキシー様症状の副作用で3例報告があった。添付文書の
「重大な副反応」にこれらの症状を追記した。