リリー・トーレル会長 海外データ活用で4割コスト削減可能
公開日時 2006/09/03 23:00
日本イーライリリーによると、米本社のシドニー・トーレル会長兼最高経営責
任者が8月31日、都内で「日米経済関係の今後」をテーマに講演し、「政府や
民間のヘルスケア費用の負担者は、先進治療に対して必要な投資を続けること
に前向きでなければならない」と述べ、技術革新の推進が高齢化社会の課題を
克服することを強調した。2国間貿易交渉の1つの目標として「日本でのバイ
オ医薬品の価格と市場アクセスに対する人工的制約を減らすこと」を掲げた。
また、共同で取り組むべき課題として、日本による臨床試験の汎アジア・スタ
ディとグローバル・スタディのさらなる受け入れを挙げ、「新薬認可にかかる
日本での臨床研究を完了するためのコストを40%削減できると考えている」と
述べた。