ノバルティス レニン直接阻害薬アリスキレン、長期的な降圧効果実現
公開日時 2006/09/05 23:00
スイスのノバルティスによると、初のレニン直接阻害薬アリスキレン(SPP100、
販売名:Rasilez)について、1日1回投与により降圧効果が1年間継続した
ほか、血圧コントロールが24時間持続し投与中止によるリバウンドもないとい
う新データが世界心臓病学会(スペイン・バルセロナ)で発表された。
「多くの降圧薬が血圧を24時間コントロールするのに十分でない現状を考慮す
ると、治療上重要なポイントであり、心臓発作や脳卒中のリスクを減らすこと
ができる」と指摘。また、投与後11ヵ月の時点でプラセボに変更したが、血圧
は1ヵ月かけてベースラインのレベルまで上昇した程度で、リバウンド(血圧
がすぐに治療開始前のレベルに戻ってしまう)は認められなかったという。
米国で06年4月に承認申請しており、欧州では06年末までに申請予定。国内で
はフェーズ2の段階。