ノボノルディスクファーマが３月８日発表した06年売上高は対前年度比５％増
の約753億円となった。主力のインスリン製剤は国内市場シェア77.2％を獲得
し、売上に貢献した。クラウス・アイラセン社長は記者会見で、経営目標とし
て毎年10％の売上成長を目指すとともに、血友病領域、成長ホルモンも含む全
ての領域で国内トップの地位を獲得すると強調した。

MR数は400人で、前年から増減はない。専門MR制を採用しており、糖尿病領域
には320人前後を配置している。
　
07年のトピックとしては、年後半に１型、２型双方の糖尿病に使えるインスリ
ンデテミル（申請中）の承認が見込まれる。新薬発売に伴うMR数の増員につい
ては、発売時期が確定次第、検討する方針。糖尿病領域の開発パイプラインに
は、インスリンアナログ製剤「ノボラピッド50・70ミックス」（１・２型、フ
ェーズ３）や、ヒトGLP-1アナログ製剤「リラグルチド」（２型、フェーズ３）
がある。
　
成長ホルモン剤「ノルディトロピン」は成人成長ホルモン欠乏症（申請中）と
子宮内発育遅延性低身長（フェーズ３）の適応拡大、また止血剤「ノボセブン」
では脳内出血（フェーズ２）の適応拡大を目指す。