バイエル薬品 06年は3.4%減収
公開日時 2007/04/11 23:00
バイエル薬品は4月11日、06年の業績(薬価ベース)を発表した。売上高は前期
比3.4%減の890億円だった。コージネイトFS(血友病)とバイアスピリン(抗血
小板)は昨年に続き2桁成長となったものの、アダラート(Ca拮抗薬)やグルコ
バイ(糖尿病)は薬価引き下げの影響(同社5.6%)や市場成長率の低下に伴い
売上減となった。
栄木憲和会長は「薬価引き下げの影響で売上は低下して当然だが、それを数量で
カバーした。非常に満足すべき業績」と語った。アダラートについては「非常に
厳しい競合環境だったが、3.8%の減収にとどまったことは非常に良い結果」と
述べるとともに、シプロキサンはインフルエンザや風邪など感染症の患者数が少
なく、キノロン系製剤市場の縮小の影響を受けたと説明した。
【06年主要製品売上、億円(前期比%)】
アダラート 394(-3.8)
グルコバイ 139(-0.7)
コージネイトFS 75(14.7)
シプロキサン 58(-4.8)
バイアスピリン72(14.1)
その他 152(-19.2)