日本イーライリリーによると、このほど開催された米国臨床腫瘍学会（ASCO）
で「肺がんに対するアリムタをベースとした併用療法」および「乳がんに対す
る現行の標準治療にジェムザールを加えた治療法」などの試験データが報告さ
れた。

それによると、肺がんに対するアリムタとカルボプラチンの併用群では、ジェ
ムザールとカルボプラチンの併用群に比べ、グレード３／４の血小板数減少や
白血球数減少、顆粒球数減少といった副作用が少ないことがわかった。

一方、病期２～３期の乳がん症例を対象にエピルビシンとシクロホスファミド
を併用し、その後パクリタキセルを投与する現行標準治療にジェムザールを加
えた治療法で有望な結果が出た。さらにHER-2遺伝子陽性の症例群に対しては、
トラスツズマブ（ハーセプチン）と併用したことでさらなる効果が認められた。