厚労省 パム静注使用で血糖測定機器が偽高値
公開日時 2007/09/10 23:00
厚生労働省は9月7日付で、解毒剤プラリドキシムヨウ化メチル(大日本住友
製薬の「パム静注」)などについて、使用上の注意の改訂を指示した。投与中
の患者で血糖を測定すると実際よりも高値を示すことがあり、それに基づきイ
ンスリンなどの血糖降下剤を投与すると昏睡などの重篤な低血糖症状があらわ
れるおそれがある。このため、「重要な基本的注意」の項を新たに設け、「投
与中の患者で実際の血糖値よりも高値を示すことがあるので、血糖測定用試薬
及び測定器の血糖測定値に対する影響について事前に製造販売業者から情報を
入手すること」とした。
また、プラリドキシムヨウ化メチル存在下での血糖測定試験で偽高値を示した
血糖測定機器メーカーにも、「警告」に「プラリドキシムヨウ化メチル投与中
の患者」を加えるなど、使用上の注意の改訂を指示した。