長谷川武田薬品社長 課題はベンチャー買収と欧州でのプレゼンス強化
公開日時 2007/09/20 23:00
武田薬品工業の長谷川閑史社長は9月20日、「中枢神経疾患、がん/抗体領域
での競争力強化を目指してバイオベンチャーの調査を続けている」と述べ、武
田サンディエゴ(TSD)、武田ケンブリッジ(TCB)に続くベンチャー買収に意
欲を示した。「マルチIND(治験薬)エンジン体制の整備」の一環で、▽継続
的IND創出を可能とするプラットフォームを持つ▽フランチャイズがオーバー
ラップする▽企業文化の共通性―を基準とした買収戦略をさらに推進する姿勢
を示したもの。
また、「世界的製薬企業を標榜し自前の成長を目指す以上、各地域でのプレゼ
ンス強化が重要課題のひとつ」と述べ、日米に比べ総売上に占める構成比が低
い欧州・その他地域での自社販売体制の強化にも意欲を示した。「バイオジャ
パン2007」で述べたもの。