中医協病院代表・邉見氏 病院再診料は5点の引き上げに
公開日時 2008/02/07 23:00
全国公私立病院連盟の邉見公雄副会長(中医協病院代表委員)は2月7日、日
本医療事務センター主催のセミナーで、今後中医協で提示される病院の再診料
について「5点上がって62点になるのではないか」との見解を示した。200床
以下の病院の再診料については、1月30日に公益委員の提案で2点以上引き上
げる方向で合意しており、その上げ幅が注目されている。
病院の再診料(57点)については、診療所(71点)よりも14点低く設定されて
いる。支払側委員からは、診療所の点数を引き下げることで格差を是正すべき
などの意見が挙がっており、日医と対立していた。最終的には、今改定で軽微
な処置料が初再診料に包括化され実質2点程度の引き下げになることから、診
療所の再診料は据え置いて病院を2点以上引き上げることで決着。厚労省は1
月末に、病院再診料は1点引き上げるのに25億円の財源が必要と説明しており、
上げ幅は財源次第となる。
また、邉見氏は「公益委員で構成する診療報酬改定結果検証部会で、今回の勤
務医対策で1年後に本当に(勤務医の)減少に歯止めがかかったかを検証する
ことを要望したい」との考えも示した。08年度改定では、柱となった勤務医対
策が不十分との認識で、今後の議論のためにそのデータを活用したい意向だ。