厚生労働省の未承認薬使用問題検討会議は３月26日、ワーキンググループの検
討結果報告書を受け、ヒトヘム含有製剤ヒトヘミン（ポルフィリン症）につい
て、国内開発を早急に始めるべきとの結論をまとめた。同剤はオーファン・ヨ
ーロッパが開発し、現在欧州各国で承認されている。厚労省によると、すでに
国内のメーカー１社が開発に興味を示しており、オーファン・ヨーロッパと接
触している段階という。ポルフィリン症は、ヘム合成系の７つの酵素いずれか
の活性が遺伝的に低下・欠損することで起こる代謝異常症。そのなかのひとつ
である急性肝性ポルフィリン症が対象。国内で02年までに827例が報告されて
いる。