ノバルティスファーマ DPP-4阻害剤ビルダグリプチンを承認申請
公開日時 2008/04/24 23:00
ノバルティスファーマは4月23日、経口2型糖尿病治療薬ビルダグリプチン
(一般名、海外販売名はGalvus)の承認申請を行ったと発表した。既存の血糖
降下薬とは異なる作用機序を有するDPP-4阻害剤で、EUを始め世界39ヵ国で承
認されている。
同剤は血糖調整因子であるインクレチンを分解する酵素DPP-4を選択的かつ可
逆的に阻害する。インクレチンは消化管ホルモンのひとつで、血糖値に応じて
膵β細胞からのインスリン分泌を促進し、また膵α細胞からの余分なグルカゴ
ン分泌を抑制して肝臓における糖産生を抑制する。同剤はDPP-4を阻害して内
因性のインクレチン濃度を高めることで、2型糖尿病患者の血糖コントロール
を改善する。