薬食審・医薬品第二部会 万有の抗HIV薬アイセントレスが通過
公開日時 2008/05/07 23:00
厚生労働省の薬食審医薬品第二部会は4月30日、万有製薬のHIV治療薬「アイ
セントレス」(テルテグラビルカリウム)と大鵬薬品の抗菌剤「ゾシン」(一
般名タゾバクタムナトリウム、ピペラシンナトリウム)の承認を了承した。
アイセントレスは、インテグラーゼ阻害剤と呼ばれる新しい作用機序の薬剤。
核酸系・非核酸系逆転写酵素阻害剤やプロテアーゼ阻害剤とは異なり、HIVが
ヒトのDNAに組み込むときに作用するインテグラーゼを阻害する。6月下旬に
開催予定の薬事分科会で再度審議することとした。
ゾシンは、βラクタマーゼ阻害剤のタゾバクタムナトリウムとペニシリン系抗
菌剤ピペラシンナトリウムの配合剤。大鵬薬品の「タゾシン」の配合割合を改
良した。海外と比べ国内では、ピペラシンナトリウムの配合割合が低かったた
め、これを海外と同様とした。