アステラス 米社のアルツハイマー病治療薬を導入
公開日時 2008/05/07 23:00
アステラス製薬は4月25日、米コメンティス社とアルツハイマー病治療薬とし
て期待されるCTS‐21166を含むベータセクレターゼ阻害剤(BACE阻害剤)につ
いて全世界での独占的な共同研究・開発・商業化に関するライセンス契約を締
結したと発表した。脳内でのβ-アミロイドの異常増加を引き起こすことによ
り、アルツハイマー病の進展に関係していると考えられているベータセクレタ
ーゼの働きを阻害する。コメンティスは注射剤としてフェーズ1を終了してお
り、経口投与も可能であることがわかったため、アステラスは経口剤として開
発する方針。
契約締結時に8000万ドルの一時金を支払うとともに、新規発行されるコメンテ
ィス株式を2000万ドルで取得。また、CTS‐21166及び類縁化合物の開発進展に
伴い、締結時の支払いのほか、最大で6億6000万ドルの開発一時金を支払う。
米国ではコメンティスがコ・プロモーション権を持ち、両社で利益を分配。米
以外ではアステラスがコメンティスに売上に対するロイヤリティーを支払う。