厚生労働省は６月18日、医師養成数を増やすなどの政策を盛り込んだ「安心と
希望の医療確保ビジョン」を策定、公表した。医療従事者の増員や連携、地域
完結型の医療の推進、患者や家族との協働の推進など、網羅的に施策を盛り込
んだ内容。

深刻な問題となっている医師数については、適正な勤務状況での必要な医療提
供体制を確保するため「総体として医師は増やす方向」であり「医師養成環境
の整備」も行う。ただ、「医学部の定員増で対応した場合に効果が現れるまで
長期間かかる」とし、「同時に短期的な施策の検討も必要」とした。「医学部
定員の削減に取り組む」とした97年６月の政府の閣議決定に代え、医師養成数
を増加させる方針を明確化した。