ノバルティス・軽装勤務宣言を発表 6月から外勤時の軽装着用を推進 業界の商習慣見直しへ
公開日時 2026/05/29 04:49
ノバルティスファーマは5月28日、酷暑から外部勤務従業員の安全を守る「軽装勤務宣言」を発表した。ポロシャツなどのビジネスカジュアルを含む柔軟な服装での外部勤務を開始する6月1日に合わせて実施する。同社は外勤者を対象にアンケート調査を実施。夏季の体調管理の難しさを確認した一方で、製薬業界に根強く残るスーツやネクタイを着用する商習慣により、およそ半数が「軽装での外勤が難しい」と感じている実態も明らかになった。同社では、業界関係者に対しても取り組みを共有し、製薬業界に残る夏季のスーツ着用の商習慣を見直すきっかけとする考えだ。
軽装勤務宣言では、「外勤者に対し、夏季はノージャケット、ノーネクタイ、半袖シャツやポロシャツなどの軽装での勤務を推進する」、「服装に関わらず、従来通り関連規約に準拠し、適切な情報提供に努める」などを明記した。また、業界内でのスーツ・ネクタイの着用習慣によりクールビズなどの夏季の軽装勤務が浸透していないことを指摘。「製薬業界に残る、夏季においてもビジネススーツ着用という商習慣の見直しに向け、業界関係者への理解促進を図る」とし、同社に来訪する取引先や関係者にも、軽装を歓迎する旨が記されている。
◎外勤者の過半数が「体調不良」を経験
宣言に先立ち実施したアンケート調査は、外部勤務者の実態を明らかにする目的で行われた。同社で外部勤務を行う従業員を対象に、2026年5月20日から22日にかけて実施し、982人から回答を得た。
その結果、「暑さにより体調管理が難しいと感じる」との質問に対して「はい」と回答した人は全体の85%にのぼった。暑さによる体調不良を56%が経験しており、医療機関を受診した人も4%いた。
一方、業界内の商習慣に対する障壁も露わになった。「夏季の外部勤務において、軽装で訪問活動を行うことに抵抗や難しさを感じる」と回答したのは全体の48%だった。軽装勤務ができないと感じる場面として、半数以上が「教授や院長などへの訪問」、「学術学会」、「医療機関での説明会」を挙げている。さらに、「業界全体で軽装が浸透している場合、軽装を選択したい」との質問については、全体の91%が「はい」と回答した。
◎業界全体でパフォーマンスが最大化できる環境へ
同社ではアンケート結果について、「従業員の健康と安全を第一に実施した。個社としての動きにとどめず、業界全体として年間を通じてパフォーマンスが最大化できるような環境を作っていきたい」とコメントしている。宣言の中に具体的な軽装の基準を明記することで社員が取り入れやすくし、社外にも取り組みを波及させていく構えだ。