厚労省・未収金問題 回収対策、悪質滞納には毅然とした対応を
公開日時 2008/06/26 23:00
厚生労働省の医療機関の未収金問題に関する検討会は6月25日、患者による病
院への治療費未払い状態である未収金問題について実態や対策を示した報告書
を大筋で了承した。未払いの理由として多い「生活の困窮」と払えるにもかか
わらず払う気がない「悪質滞納」への対策を中心にまとめた。生活困窮には、
一部負担金の減免や生活保護の適切な運用などの制度についてきめ細やかに情
報提供する必要性を挙げ、悪質滞納に対しては「最終的には滞納処分を含め毅
然たる態度で臨む必要がある」としている。
未収金問題に積極的な病院の取組みでは、まず発生防止に力を入れており、発
生後にはプロジェクトチームで取り組み未収者リストを作るなど組織的に対応
をしているが、事後的な回収努力では限界があると意見が一致しており、発生
をいかに未然に防止するかが大切としている。ただ、発生してしまった悪質滞
納については、最終的に財産調査などを伴い滞納処分を実施することになる、
「保険者徴収制度」の位置づけは重要とした。