中外製薬は７月31日、08年12月期中間決算を発表した。抗インフルエンザウイ
ルス剤タミフルは行政備蓄が前年同期比187億円減少（98.9％減）、競合品参
入により最主力のエポジンが65億円減少（23.0％減）したことが減収減益の要
因。

通期予想は売上を前回から90億円引き下げる一方、売上原価や研究開発費など
の減少を見込み、利益予想を引き上げた。主な引き下げ品目はエポジン、アバ
スチン、ペガシス、コペガス。

〔連結業績（前年同期比％）通期予想（前回４月22日予想）〕
売上高　　1458億7700万円（14.6％減）3260億円（3350億円）
営業利益　231億2200万円（35.4％減）480億円（430億円）
経常利益　243億1900万円（33.8％減）490億円（422億円）
純利益　　188億7200万円（10.6％減） 330億円（290億円）

〔中間期売上（前年同期比％）通期予想（前回４月22日予想）、億円〕
エポジン　　　217（-23.0）452（480）
ノイトロジン　187（0.0）385（380）
うち国内　　　54（-8.5）116（120）
ハーセプチン　98（24.1）234（237）
リツキサン　95（11.8）194（187）
シグマート　85（-1.2）175（175）
うち国内　　73（1.4）153（152）
エビスタ　　75（4.2）172（178）
アバスチン　71（2266.7）190（231）
アルファロール67（-1.5）142（144）
スベニール　56（12.0）114（111）
カイトリル　54（-14.3）112（116）
オキサロール47（20.5）95（89）
ペガシス　　41（70.8）90（141）
ロセフィン　28（3.7）60（61）
レナジェル　28（7.7）59（60）
ゼローダ　　20（53.8）50（52）
タルセバ　　20（―）43（26）
セルセプト　19（18.8）38（37）
コペガス　　18（200.0）43（72）
タミフル　　16（-93.3）50（51）
アクテムラ　９（350.0）81（48）
うち国内　　７（250.0）28（27）
フェマーラ　７（75.0） 16（16）