厚労省 サリドマイド、8月27日の医薬品第二部会で審議
公開日時 2008/08/17 23:00
厚生労働省の薬食審・医薬品第二部会は8月27日、藤本製薬の多発性骨髄腫治
療薬サレドカプセル(一般名:サリドマイド)を審議する。通過すれば9月下
旬に開催予定の薬事分科会を経て、10月にも正式承認される見通し。藤本製薬
は05年7月に国内での治験を開始し、06年8月に承認申請を行っており、3年
強で承認までこぎつけた。
サリドマイドは、妊婦が服用して胎児の手足に障害がでるといった深刻な薬害
被害を引き起こし、62年に国内で販売が中止された。しかし、近年になり、海
外で多発性骨髄腫に効果があることが判明、国内でも個人輸入するケースが増
えている。そのため厚労省の未承認薬使用問題検討会議で早期開発を求める薬
剤として指定され、藤本製薬が開発を進めていた。オーファンドラッグに指定
されている。