官民対話は26日開催 時間の短さに産業側から不満も
公開日時 2008/08/20 23:00
医薬品・医療機器の産業振興について内閣府(科学技術担当)、経済産業、厚
生労働、文部科学の4大臣と産学トップが話し合う「革新的創薬等のための官
民対話」が、26日午後2時から東京・千代田区の都市センターで開催されるこ
とになった。引き続き、臨床研究など「健康研究」の司令塔として内閣府が設
置した「健康研究推進会議」の初会合も行われる。
福田改造内閣後初の官民対話は、大臣側は舛添要一厚生労働相以外は新メンバ
ー。対話では「革新的医薬品・医療機器創出のための推進5カ年戦略」に基づ
く研究事業の予算実施状況、スーパー特区の運用、来年度健康研究予算要求方
針などが取り上げられる。薬価制度改革問題は取り上げない方向だ。推進会議
では、健康研究予算の4府省要求方針やスーパー特区の評価や選定基準などを
決定する。
人気、実力派といわれる4大臣が揃う1時間の枠に、「健康研究推進会議」も
組み入れたため、官民対話の時間は実質50分程度。産学側からの質疑や要望の
時間もとっているとはいえ、施策実施状況や予算要求方針など行政側の説明に
多くが費やされそう。時間は大臣スケジュールに合わせたためだが、前回から
メンバーが増えた上に今回の時間の短縮とあって、産業側からは十分な対話が
できないと不満も出ている。