NBI/アステラス ミカルディス、長期投与で脳卒中再発予防効果
公開日時 2008/09/04 23:00
日本ベーリンガーインゲルハイムとアステラス製薬は9月4日、ARBミカルデ
ィスに関して、35ヵ国2万332人(日本人210人を含む)を対象に行った臨床試
験「RRoFESS」で、投与開始6ヵ月目以降で脳卒中再発予防の有用性が示され
たと発表した。結果はニューイングランドジャーナルオブメディスンのオンラ
イン版に掲載された。
同試験は、患者を無作為に徐法性ジピリダモールとアセチルサリチル酸の配合
剤(アグレノックス=日本未発売)とクロピドグレルの2つの脳卒中再発予防
療法に割り付けた上で、それぞれミカルディスを併用投与した場合とそうでな
い場合に分けて比較検討した。その結果、平均2.5年の投与期間でミカルディ
ス群とプラセボ群の間に優位差はなかったものの、投与開始6ヵ月目以降では
ミカルディス群が優位差をもって脳卒中の再発を抑制したとしている。主な血
管イベントの複合エンドポイント(血管死、心筋梗塞、脳卒中、心不全の新規
発症と悪化の抑制)についてもプラセボ群と比べ2.5年では優位差がなかった
が、投与開始6ヵ月目以降ではミカルディスの優位差が示されたとした。