第一三共・庄田社長 ランバクシー買収後の戦略はこれから
公開日時 2008/10/08 23:00
第一三共の庄田隆社長は10月8日、都内で開いた経営戦略説明会で株式取得中
のインドのランバクシーの買収取得後の戦略を問われ、「国ごとに細かく決め
ていかなければならない。それに挑戦していく」と述べるにとどまった。
説明会ではランバクシー買収後の事業戦略と米国で承認審査が遅れている次期
国際戦略品の抗血小板剤プラスグレルの承認見通しに関心が集まった。ジェネ
リックメーカーのランバクシーの買収の狙いについては、必ずしも新薬だけで
はない世界の患者のニーズに応えると共に、医療環境の整備、成長著しい新興
国にも事業基盤を整備することで「長期的かつ持続的な企業成長を可能にする
可能にする新しいビジネスモデルの構築を意図したもの」と改めて説明した。
地域・各国ごとの事業戦略については「2社が併存するか、ランバクシーに任
せるのか、ジェネリックを軸でいくのか、ブランドか、ブランデットジェネリ
ックなのか、国ごとに細かく決めていかなければならない。それに挑戦してい
く」と答えた。抗血小板剤プラスグレルについては、「審査部門の作業はかな
り終わっているという印象。申請内容には自信を持っている」と述べたが、見
通しについては「企業としてはコメントは難しい」とした。
先進国市場については、日米欧で営業面での基盤が整ったとし、今後は「生産
性の向上が最も重要な課題」との認識を示した。15年をめどに欧米で循環器領
域でのトップシェア企業を目指すとした。