ブレナン・アストラゼネカCEO 日本での投資継続に意欲
公開日時 2008/10/09 23:00
英アストラゼネカ本社のデビッド・ブレナンCEOと日本法人の加藤益弘社長は1
0月8日都内で会見し、日本の医療用医薬品市場について2010年まで毎年数量
ベースで6%成長が続くとの見通しを示し、「投資を続けなければならない国」
との認識を示した。
英本社は昨年7月に人員削減数を3000人から7600人に引き上げる方針を打ち出
し、製造・物流部門や欧州での営業・マーケティング部門などが主な対象にな
っている。加藤社長は「日本では、そうしたリストラは考えていない」と強調
するとともに、08年に初めて100億円を突破する臨床開発費を維持していく姿
勢を示した。
世界的な金融危機が深刻さを増す中で、製薬業界への影響についてブレナンCE
Oは「通常、製薬業界は景気の動向に左右されにくいが、世界各国を巻き込ん
だこれほどの危機は前例がなく、予測が難しい」と語った。