あすか製薬とアクタビス社 09年4月にジェネリック薬で合弁設立
公開日時 2008/11/11 23:00
新薬メーカーのあすか製薬と世界第6位のジェネリック(GE)薬メーカーのア
クタビスグループ(本社:アイスランド)は11月11日、日本でGE薬事業を行う
合弁会社を09年4月をめどに設立することで基本合意したと発表した。開発品
380品目を含む1000品目を持つアクタビス社の製品群の中から日本に投入。13
年度には売上高200億円を目指す。
新社名は「あすかActavis製薬株式会社」。資本金は2億円で、あすかが55%、
アクタビスが45%を出資する。アクタビスの豊富な製品群とあすかの製造、販
売網を組み合わせて事業展開し、あすかが製造、従来どおり武田薬品の流通網
を活用しての販売を検討する。
アクタビスは約40ヵ国に拠点を持ち、07年の売上高は約2000億円。42%を中央・
東ヨーロッパで、25%は北米で売り上げているが日本には拠点はなかった。あ
すかによると、アクタビスは4年ほど前から日本参入の機会を模索し、今春に
あすかに接触し、協議を始めたという。
日本のGE市場への外資参入が相次いでいるが、アクタビス社は、日本のGE使用
促進策で市場が拡大すると見込み、参入を決めたとしている。あすかの山口隆
社長は、「新会社は両社の強みを最大限活かすことにより、日本のジェネリッ
ク医薬品市場でのリーディング・カンパニーを目指す」とコメントしている。
あすかは、重点領域の強化の一環でGE薬を扱っており約80億円の売上があるが、
新社は領域を絞らず展開することになるため、あすか本体の事業とは当面は棲
み分けする方向という。また、自社の新薬やGE薬をアクタビスの海外販売網に
のせて、海外展開につなげたい考えだ。