第一三共 インフルエンザ治療薬フェーズ3開始
公開日時 2008/11/18 23:00
第一三共は11月17日、自社が開発したインフルエンザ治療薬CS-8958のフェー
ズ3試験を開始したと発表した。ウイルスの感染部位である肺や気管に直接作
用する吸入剤タイプ。既存薬が1日2回なのに対し同剤は1日1回。小児適応
も併せて09年中に日本での承認申請を目指す。
これまでの治験ではA型、B型のみならずN5H1鳥インフルエンザに対する効果
も確認されているという。11月に着手した成人を対象にしたフェーズ3試験は、
1群数百人規模でタミフル75mg投与群と比較し、インフルエンザ関連症状の改
善と解熱効果で差がない(非劣性)を検証する。国際共同治験として実施し、
台湾、香港、韓国でも行う。